葬儀とお墓の相場は?葬儀のトレンドと相性のいいお墓
今回の内容はvol.196「葬儀とお墓の相場は?葬儀のトレンドと相性のいいお墓」です。
相続税は難しい言葉が多く、内容も複雑です。「相続マメ知識」は、そんな複雑で難しい相続税の知識を毎日少しずつ学べるよう1つ5分程度で読める内容にまとめたものです。これから相続について知りたいと思っている初心者から税理士試験受験者、税理士事務所や会計事務所の職員まで、まずは軽い気持ちで読み進めてください。
もっと詳しく知りたいと思われましたら過去の「相続マメ知識」や、更に詳しく解説した「ブログ」も見てみてください。
葬儀費用の相場ってどれくらい?
葬儀費用の平均は約208万円というデータがあります。
・ 葬式費用:平均110万円
・ 飲食接待費用:平均31万円
・ 返礼品費用:平均34万円
・ 寺院費用:平均24万円
ですが、ここ10年ほどは家族葬などの小規模の葬儀が増えてきています。家族葬が増えている要因はいくつかありますが、1つは「親戚付き合いや地域のつながりが減ったことで、昔のような大規模な葬儀をやる意義が失われた」ことです。お悔み欄などを通して不特定多数に訃報を流す形だと、何人が来るかが分からず、想定以上に接待費が膨らんでしまうというケースが昔はありました。ここ数年の人が集まることを良しとしない風潮が、家族葬を選ぶ人の割合を大きく押し上げました。家族葬=安い葬儀というイメージがかつては強くありましたが、実際は「本当に大事なことにお金をかけたい」という考えにシフトしてきており、一般の葬儀とは別のカテゴリーとして対等な選択肢と捉えられています。見栄や近所付き合いを気にして関係性の薄い人たちを接待するのではなく、いい式場を選んだり、お花飾りにこだわったり、ご遺体の身支度を念入りに整えたりと、故人のためにお金を使いたいという人が増えてきています。そういったお客様の要望に応えようと、葬儀業界もいろいろなサービスを提供するようになった結果、「小さいながらも質の高い葬儀」がますます増えています。葬儀やお墓については、生前のうちから家族で話し合いをしたり、遺言書で葬儀やお墓に対する思いを伝えるというのも一つの方法です。遺言書は、遺す財産の話だけではなく、そういった「気持ちや思い」の部分を伝えることもできます。
お墓の種類
お墓にはいろいろな種類があります。
一般墓(相場:80万円~300万円)
屋外の区画を購入して、その上に石材でできたお墓を建てる形式。価格相場はほかの墓よりも一番高く、不動産で例えるなら戸建て住宅。ひとつの墓を代々受け継ぎ、管理はすべて自分たちで行う。近年ではシェアが減ってきている。
納骨堂(相場:20万円~150万円)
主に屋内に設置され、同じ建物内に多くの遺骨を納める形式。遺骨それぞれにスペースが与えられ、不動産で例えるなら分譲マンション。同じ建物内でもそれぞれの部屋が住所を持ち、管理人が掃除や手入れをしてくれる。
樹木葬(相場:5万円~80万円)
新しい供養の方法。定義が柔軟で価格も安い。従来のお墓では満足できないという人たちからの支持を得ている。家族がお参りをする間は専用スペースが確保されており、後にお墓が管理する合葬に移すタイプもある。不動産に例えるなら賃貸マンション。
永代供養墓(相場:5万円~60万円)
合祀の一種で手を合わせる場所が設けられてはいるものの、納骨される空間は分かれていない。不動産に例えるなら、同じ住所に複数人の他人同士が暮らすシェアハウス。近年流行している「おひとりさま終活」の流れで選ばれている。
相性のいいお墓を見つける
それぞれのお墓はどんな人に向いているのでしょうか。
一般墓
すでに先祖代々続くお墓があり、自身も家や伝統を重んじる人に向いています。金銭的に余裕があり、子どもや孫がいる人であれば、下の世代の墓代を肩代わりするつもりで新しく購入するのもいいでしょう。
納骨堂
一般墓ほど高価なお墓は立てなくてもいいけれど、自分の家のお墓がほしいと思っている人に向いています。また、お寺が面倒を見てくれるので、定期的な手入れが難しい人にも向いています。
樹木葬・永代供養墓
習慣にとらわれず、納骨のされ方を自分で自由に選びたいという方に向いています。また、地方に住んでいて、お墓の管理で子どもに面倒をかけたくないという人にも向いています。先祖代々の一般墓があったけど、子どもたちは拠点を都会に移してしまっていてお墓の管理がままならないから、自分たちの代で墓じまいをしようという考えで選ばれる人がとても多いです。
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最後に
相続には、相続税のようなお金のことだけではなく、葬儀の仕方やお墓など、決めなくてはいけないこともたくさんあります。社会が急激に変化していく中で、お墓選びや葬儀選びの基準が変わってきています。どのような供養をしたいか、どのような供養をされたいかを生前のうちに考えておいたり、遺言書やエンディングノートにまとめておくことが大切です。私たち、相続税のクロスティは、相続税を専門として取り扱っており、創業以来50年以上にわたって相続手続きをお手伝いしてまいりました。また、各士業(司法書士、弁護士、不動産鑑定士、行政書士など)や国税OBなど各専門家と提携をしており、様々な視点からお客様へアドバイスをすることができます。故人から受け継いだ大切な遺産を、少しでも多くお守りし、私たち相続税のクロスティは「相続でお困りの方を一人でも減らしたい」という想いから、初回のご相談は無料で対応いたしておりますので、ぜひお気軽にお問合せください。
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