税務調査とは何か?目的と種類について
今回の内容はvol.128「税務調査とは何か?目的と種類について」です。
相続税は難しい言葉が多く、内容も複雑です。「相続マメ知識」は、そんな複雑で難しい相続税の知識を毎日少しずつ学べるよう1つ5分程度で読める内容にまとめたものです。これから相続について知りたいと思っている初心者から税理士試験受験者、税理士事務所や会計事務所の職員まで、まずは軽い気持ちで読み進めてください。
もっと詳しく知りたいと思われましたら過去の「相続マメ知識」や、更に詳しく解説した「ブログ」も見てみてください。
税務調査の目的と種類
目的
税務調査とは、納税者が提出した申告書の申告内容が法律に基づいて正しく行われているかどうかを「確認」することを目的として行われるものです。
種類
調査には納税者の同意を得て行われる「任意調査」と半ば強制的に行われる「強制調査」の2種類があります。行われている調査の大半は任意調査です。
① 任意調査
納税者の同意を基に行われる調査。ただし、任意ではあるが理由のない不答弁や検査拒否等については罰則あり。
② 強制調査
通常の税務調査では確認できないくらい悪質で大口な脱税案件などの場合に、国税通則法により行われる調査。
一般的な税務調査までの流れ
税務調査は法律上は相続税の申告期限から5年以内に行われます。通常は3年以内に行われるケースが多いです。申告書の作成を税理士が代理していた場合は、調査の事前通知はその税理士を通じて行われます。(まれに事前通知のない場合があります。)調査は被相続人が住んでいた場所で行われることが多いです。これを臨宅調査といいます。実際には効率的な臨宅調査を行うために税務職員は臨宅調査の前に机上調査というものを行います。具体的には、相続開始5~10年間、および相続開始後半年~1年の異動・取引状況、財産の増減、ほかの財産への変更状況等を確認します。調査の対象は被相続人名義だけとは限らないので、相続人や相続人と密接な関係にある親族についても確認を行います。このように入念に机上調査を行い臨宅調査に臨みます。税務職員は追徴の可能性のある所を選んで調査に来ますので、それなりの心構えで調査に臨む必要があります。
最後に
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