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2021.09.17
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税理士ショートストーリー 遺産相続~生前対策の重要性~第1話

遺産相続とは突然訪れるものです。生前整理というものがあったり、死についてや残された家族たちのことを考えて早い段階から生前対策をしている人も増えてきています。なかなか切り出しづらいことかもしれませんが生前に家族で話し合いをしたり、税理士などの専門家に相談をすることがおすすめです。

この物語はごく平凡な毎日を送っていた橘家に突如訪れた遺産相続の話を、全3話で分かりやすく、長男の嫁目線のストーリー仕立てでご紹介していきます。

第1話では親が亡くなった直後から遺品整理についての流れを、第2話では遺産分割協議と言い争いが発生してしまった場合について、第3話では税理士に相談し、相続税の申告を行うところや相続税計算にスポットを当てています。また、今回の物語は遺言の存在にも注目して読んでいただきたいと思っております。ちゃんとした効力を持った遺言があるとスムーズに遺産相続が出来ます。家族が困ったり、相続税が払えないといったトラブルも起こりにくくなるので遺産相続においてとても重要です。相続が大変なこと、難しいことだととらえず、必ずやってくるいつかの為にこの物語を参考にしていただけると嬉しいです。また困ったことがあれば相続税の無料相談も行っておりますのでお気軽にお問い合わせください。

※この物語はフィクションです。登場する人物・名称等は名古屋の地名を使用しておりますが、実在の物とは関係ありません。


私は結婚して本山葵(もとやまあおい)から橘葵(たちばなあおい)になった。夫の橘大地(だいち)と結婚して今年でもう30年が経つ。大地とは友人を介して知り合い、何度か食事を重ねお付き合いを始めた。付き合ってるときはお互いに家のことなど気にもしていなかったのだがいざ結婚となってくるとお互いの家のことが気になって不安になったり、これからうまくやっていけるのだろうかとドキドキしていたことが今でも鮮明に思い出せる。

私の家はよくある一般的な家庭だったが大地の家は私と違って立派だった。家には門もあり庭に池もあった。大地の父の伝馬(てんま)は盆栽や美術品が好きでいつも庭を綺麗に手入れしており、几帳面で厳かな雰囲気を醸し出していた。母の芳野(よしの)はそんな伝馬とは対照的におっとりとした柔らかい雰囲気の持ち主だった。他にも大地には二人の弟妹がいて弟の名前は向陽(こうよう)、妹の名前は泉(いずみ)という。二人とももう結婚していてなかなか会うことはないが会った時にはどちらも声をかけてくれ気さくに話すことができ、比較的良好な関係を結べていると思う。この30年間は大きな問題もなく、これからだってそうだと思っていた矢先のことだった。

「プルルルル……」

葵は一通りの家事を終え、テレビを眺めながらお茶をしていると家中に電話の音が鳴り響いた。慌てて出てみると、よく知った声が聞こえた。

芳野「葵さん?」

電話の主は芳野だった。

葵「お義母さん?どうかされたんですか?」

いつもの芳野の声とは違う、少し荒っぽい困惑したような声に何かあったのだとすぐに理解できた。

芳野「伝馬さんが倒れたの…」            
                          
葵「えっ!」

芳野「那古屋(なごや)病院なんだけど、もう長くはないみたいで…。すぐに来てくれないかしら?」

那古屋病院はこの辺りでは一番大きな病院だ。家からもそんなに遠くない。

葵「すぐに行きます」

仕事中の大地に電話をかけ急いで那古屋病院に向かうとベンチに腰掛ける芳野が目に入った。私は今にも泣いてしまいそうな芳野の隣に座り状況を聞いた。昼食を終え、縁側に腰掛けて日課の盆栽の手入れをしていた伝馬が突然胸を押さえて苦しみだしたそうだ。芳野は慌てて救急車を呼びここに来たが、医師からはもう長くないと言われ家族に電話をかけたという。

芳野「こんなに突然なんて…」

私に話しながら涙を流し始めた芳野にかける言葉が見つからず、そっと寄り添うことしかできなかった。

その後家族が集まってから数時間が経った頃だろう、伝馬は息を引き取った。享年83歳。
急性の心臓発作だった。

あっという間の出来事に頭がついていかなかった。

医師「ご冥福をお祈りいたします。その後の手続きの話をさせていただきたいのですがよろしいでしょうか。」

医師が芳野に声をかけるが芳野は聞けるような状態じゃなかった。最愛の夫を亡くしてすぐに手続きの話なんてできるわけがない。

葵「私が聞きます。」

医師と一緒に病室を出た私は受付カウンター横の部屋に通された。

医師「まずこの後末期の水というものを皆さんにしていただきます。」

葵「末期の水?」

医師「はい、亡くなった伝馬さんを送り出す儀式です。ガーゼに水を含ませ伝馬さんの唇を潤してあげます。
次に看護師の方でエンゼルケアという死化粧を行います。それが終わりましたら遺体を安置する場所を決めていただかなくてはならないのですが、伝馬さんの葬儀場所は決まっていますか?」

あまりにも突然だったのに葬儀場所なんて決まっているのだろうか。私は医師の話を聞き終えすぐに病室に戻った。病室に戻ると少し落ち着きを取り戻した芳野がいた。

葵「お義母さん、みなさんは?」

芳野「みんな親戚たちに伝馬さんが亡くなったことを伝えてくれているの。」

葵「そうなんですね…。」

芳野「ところで先生の話はなんて?」

葵「お義父さんを葬儀場に移動させなければいけないみたいなんです。葬儀場を急いで決めてお願いしなければいけないのですが、お義母さんどこかいいところがあったりしますか?」

芳野は少しの間目線を下げて悩んでいたが、すぐに私と目線を合わせ答えた。

芳野「1年ちょっと前だったかしら。伝馬さんと多須(おおす)葬儀場に見学に行ったの。確かその後伝馬さんはそこの葬儀場の人とやり取りをしていた気がするわ。」

私は芳野に礼を言うとすぐに大地にそのことを伝え、多須葬儀場に連絡を取ってもらった。芳野の言う通り伝馬は葬儀場の人とやり取りをして生前予約というものをとっていてどのように行うか決めていたようだ。私はそのことを医師に伝え、死亡診断書を受け取り皆で多洲葬儀場に向かった。

多須葬儀場に着くと係の人が葬儀の準備をして待っていた。

係の人「葬儀につきましては以前に伝馬様とやり取りをさせていただいております。遺影のお写真なども事前に決めていただいておりました写真をお使いさせていただきますので宜しくお願いいたします。また、死亡届と火葬許可証の手続きに関しましてはこちらで届出を致しますので、死亡診断書を頂いてもよろしいでしょう
か?」

芳野「はい、よろしくお願いいたします。」

係の人「あと、費用に関してなのですが葬式一式の費用と接待費、お布施などの謝礼を合わせまして100万円ほどとなっておりますので葬儀が終わりましたらご精算を宜しくお願いいたします。」

そう言い残すと係の人は部屋を後にした。

泉「父さんったらちゃっかり遺影の写真も決めてたのね。」

泉がそう言うと

芳野「そうね。伝馬さんお気に入りの写真でもあったのかしら。あの人あまり笑顔の写真が無くて探すの大変だと思っていたから助かるわ。」

芳野もクスリと笑った。確かに伝馬が笑っているところなんてあまり見たことが無い。そんな伝馬が自分で写真を選んでいるところを想像したようで家族全員が少し和やかな雰囲気になった。

向陽「そういえば、さっき届出をしてくれるって言ってたけど届けなきゃいけないことってこれで全部なの?」

向陽の声にはっとする。私は誰かが亡くなるという状況になったことが無く、どんな手続きがあるのか全く知らなかった。

大地「とりあえず役所に行っておけばいいんじゃないか?」

芳野「いえ…役所だけじゃなかったはずよ。いろいろな手続きがあった気がするんだけど、いつもそういったことは伝馬さんがしてくれていたから…」

葵「私、調べてみます。」

すぐに携帯を取り出して調べる。携帯一つで何でも調べられるなんて便利になったものだ。そんなことを思いながら手続きリストを開いた。

葵「えっと手続きは……こんなにあるの!?」

思わず声に出てしまった。なんと100種類近くもの手続きがあったのだ。その中から必要なものだけを探したとしても簡単に終われることなんて出来そうにない。

葵「世帯主の変更届に印鑑証明や運転免許証とか市役所だったり警察署だったりいろいろ行かないといけないみたい。」

泉「車の運転は父さんだったから足が無い母さんだけじゃ大変じゃない?」

泉はそういうと大地の方を見つめた。それにつられてみんなが大地を見る。

大地「俺と葵で車を出すよ。」

泉「よろしく兄さん。」

こういうのは長男の役目でしょと言わんばかりの顔で泉は言った。大地は小さくため息をついたが芳野はほっとした顔をしていた。


実は相続の手続きには108種類もの手続きがあることをご存知でしょうか?

この108種類の中には申請期限の決まっている手続きもいくつかあり、期日を過ぎると罰則があるものもあります。そのため先延ばしにすることはできず、遺族はすぐに手続きに追われることになります。あらかじめどのような手続きがあるのか目を通しておくと安心です。またチェックリストに印をつけておくと何を申請しなければいけないのか、どの申請が終わっているのかすぐに確認することができますので、是非ご活用ください。


次の日の夕方になると多須葬儀場には人が集まってきた。もうすぐ伝馬の通夜が始まる。私は受付に立ち、来ていただいた方にお礼を言い帳簿をお願いした。次から次に人が来て伝馬の交友関係の広さに驚いた。全員が着席し通夜が始まると僧侶が入場しお経が部屋いっぱいに響き渡る。独特の雰囲気に私は現実感が全く持てなくてまるでテレビドラマを見ているようだった。

大地「葵」

大地の声で現実に引き戻さ れる。

大地「焼香行くぞ。」

大地の後に続く。目の前には棺桶やたくさんの花、そしてかすかに微笑む伝馬の写真があった。焼香に手を伸ばすとさっきまでのドラマのような現実味のなさが一気にリアルに感じた。もう二度と会うことはできないんだ。もっとたくさん伝馬と話をすればよかったと涙が頬を伝った。見ると周りも目に涙を浮かべていた。

次の日の告別式ではさらに多くの人が伝馬との別れを悲しんでいた。式中初七日も告別式と一緒に行い本当に最後のお別れの時間が来た。大地と向陽は葬儀場の人と共に棺桶を霊柩車へと運んだ。パーッと大きなクラクションが鳴る。一緒に霊柩車に乗り込んだ芳野は涙を流しながら遺影を抱いていた。

大地「葬儀もひと段落したな。次は早めにやらないといけない手続きか。」

私はメモしていたリストを取り出した。

葵「まずやらなければいけないのは健康保険証の返還、年金受給停止の届出、世帯主変更手続き、住民票の抹消届かしら。その他の手続きもなるべくはやめにやらないといけないみたい。」

大地「そうか。じゃあとりあえず母さんと一緒に手続きに行こうか。」

大地に賛同し、芳野と共に役所に向かうと平日なのに役所は賑わっていて、手続きには少し時間がかかってしまった。いくつもの書類を書いたりいろんな窓口に出す芳野を見て、漏れなくちゃんとできるのだろうかとそんな思いでいっぱいになった。

家に戻ると泉と向陽がリビングでくつろいでいた。

大地「お前たち来てたのか。」

泉「私は向陽に呼ばれてきたのよ。忙しいんだから早めに要件を済ませたいのに…。兄さんたち遅かったわね。」

大地「おいおい。こっちはやっとの思いで手続きを終えてきたんだぞ。」

葵「まあまあ、お茶でも飲みましょう。お義母さんも疲れたでしょう。座っててください。」

私はキッチンへと向かった。あんなことで言い合わなくてもいいのにと思いながらお茶を入れているとさらに大きくなった声がリビングから聞こえてきた。

向陽「そろそろしなければいけない話があるだろ。」

大地「何のことだ?」

向陽「相続の話だよ。父さんの遺産には絶対に相続税がかかってくるはずなんだ。だから家の中を今からみんなで探すんだよ。」

大地「相続の話?まだ父さんが死んで日が浅いのに早くないか?今一部の手続きが終わっただけでまだいくつも手続きが残っているんだぞ。相続税の申告なんて10か月も猶予があるんだから、もう少し後でも余裕があるくらいだろ。」

確かにまだまだ期限は先なのだからゆっくり調べればいいんじゃないだろうか。そう思っていると間髪言わずに向陽は言った。

向陽「うちには絵画だって株だってあるんだぞ?もしかしたら借金とかだってあるかもしれないのにどうやって分けるか揉めずに解決できると思っているのか?」

大地「おいおい。俺たちそんな喧嘩するような仲でもないし取り合って揉めることなんてないだろ。」

大地と向陽が言い合っていると芳野は手を合わせ優しい声で話し出した。

芳野「まあ、まずは葵さんが入れてきてくれたお茶を飲みましょう。話はその後にして、我が家の資産をみんなで手分けして確認しましょう。」

お茶を飲み終え、伝馬の書斎や重要な書類が置いてあるところ、通帳など家族であらゆるものを探した。一日ではやはり探しきれず土地の評価額など調べることもあったので、また後日みんなで集まることになった。

数日後・・・・・・・。

大地「えっと、見つかった資産は総額で2億5200万円だったよ。」

そんなにたくさんの資産があったのか。あまりの金額に私はびっくりして開いた口がふさがらなかった。けれど向陽はそんなに驚く様子もなく答えた。

向陽「遺書は?」

そう。葬儀場など用意周到に決めていたのに遺言書が見つからなかったのだ。私も大地も正直遺言書があると高を括っていて、遺産の分け方について深く考えてはいなかった。

芳野「もう一度探しましょう。」

その後家族皆で探したが、どれだけ探しても遺言書が見つかることはなく、この莫大な遺産を前に何かトラブルが起きるんじゃないかと私は不安でいっぱいになった。

(第2話へ続く)


このように家族がなくなると、親戚への連絡や葬儀場の手配、死亡後の手続きなど、残された遺族にはやらなければいけないことがたくさんある事が分かります。そんな時に伝馬のように生前から葬儀場や葬儀内容を決めておいたり、どこに何をしまってあるか、遺産がどのくらいあるのかを家族が把握しておけばトラブルなく手続きを進めていくことができますし、残された遺族の負担も減ります。

次回の第2話では遺産分割協議や効力を持った遺言とはどのようなものなのかを中心に話が進んでいきます。前述で重要性が高いとお話した遺言を葵たちは見つけることができず、そのために兄弟たちは多額の遺産を巡って言い争うことになってしまいます。遺言が無いと仲が良かった家族でもトラブル(いわゆる争族)に発展してしまう可能性が十分にあるのです。また正しく効力を持った遺言でないと法的に認められず、亡くなった方の意思が反映されなくなってしまう場合があります。

では、どんな遺言があればいいのでしょうか?またトラブルが起きてしまった場合どのように解決すればいいのでしょうか?ぜひ参考にしてみてください。

最後に

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私たち、相続税のクロスティは、税理士法人の相続税を専門とする事業部から発足し、母体である名古屋総合税理士法人は創業以来50年以上、愛知県名古屋市にて東海エリアを中心に相続税専門の税理士として、皆さまの相続手続きをお手伝いしてまいりました。

相続税は税理士にとっても特殊な分野の税目です。相続税の高度な知識だけでなく、民法や都市計画法など幅広い知識が必要な他、年月をかけつちかった経験やノウハウが大変重要になる分野です。税額を安くする制度は多数ありますが、その選び方ひとつで大きくお客様の税負担は変わります。
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