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葬儀関連用語集

葬儀に関連する用語集をまとめています。

あ行

後飾り
"後飾り"とは、火葬を終えて自宅に戻ってきた遺骨を祀るための祭壇のことを言います。
これは埋葬の日だけでなく四十九日の忌明けまで使われるもので、人が死んでから49日間の生と死、陰と陽の狭間にあたる"中陰"の期間に設置されることから"中陰檀"とも呼ばれています。
これは、普通は葬儀業者が準備してくれるようですが、なければ折りたたみ式の机や箱を利用して2段の棚を作りそこに白い布をかけ、最上段に遺骨と白木の位牌、遺影を安置し、下段には向かって右から線香立て、ろうそく立て、リン、香炉、花立てを置き、花は7日ごとに取り替えるようにします。
また、できれば仏壇の横に置きますが、部屋が狭くて場所がとれない場合には仏壇の前に設置してもかまいません。
遺骨
"遺骨"とは戦死者の骨などのように土葬されて死後に残されるもの、あるいは亡くなって火葬後に遺族が拾骨した骨のことを言います。
昔から遺骨は壺に入れてお墓に納骨されますが、最近では"遺灰"にして散骨することを希望する人も増えていると言われますが、遺骨が墓地以外の場所に埋めることを禁じられているのに対し、遺灰には遺骨のような制約がないために山や海などへの散骨が可能になっています。
けれども散骨によって近隣の住民に迷惑がかかって問題が起こったりすることから、自治体によっては "遺灰であっても墓地以外のところには散布してはならない"という独自の条例を設けているところもあります。
ちなみに、日本では遺骨を遺灰にするというのはあまり馴染みのない習慣ですが、カトリック教徒の多い欧米などでは火葬後の遺骨は遺灰にして遺族に手渡されるようです。
位牌
"位牌"は故人の霊魂が宿る場所とされ、亡くなった人の霊をまつるために木の板に戒名や死亡年月日などを記したもので、死後すぐに作られて葬儀の際に使われる白木の"野位牌"、四十九日の法要が終わっての野位牌をお寺に戻した後仏壇に祀る"本位牌"、それに寺院で用いられる"寺位牌"の3種類があり、"本位牌"を仏壇に納める際にはお寺で開眼供養をして入魂してもらいます。
そもそも位牌というのは中国の後漢時代に儒教で用いられていたもので、日本へは鎌倉時代に禅僧によって持ち込まれ、江戸時代になると庶民の間に広まっていきました。
日本では昔から、"寿牌"、"逆修牌"といって配偶者が亡くなった時に自分も戒名や法名を付けてもらって生前中に位牌をつくっておく人も多いようです。
エンバーミング
"エンバーミング"は、日本語で"遺体衛生保全"と訳されているように遺体の保存、損壊箇所の修復、防疫処置を行うことを言います。
欧米では墓地にお棺をそのまま埋める土葬が行われているために、遺体から感染症が蔓延するのを防止するために行われているとも言われていますが、お棺に納める前に遺体に消毒や保存処理を施して防腐を防ぎ、損傷個所があれば修復してメイクし、できるだけ生前と同じ姿にして遺族たちにも心情的に受け入れやすい状態にするという目的もあります。
実際には遺体の血管の一部を切開して血液を抜き、代わりに血色が良くなるような着色が施された防腐剤を注入するのですが、これによって遺体から感染症を引き起こす病原菌の数を激減させることができるという効果があり、遺族や医療従事者を感染から守る最善の方法でもあると言われています。
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か行

海洋葬
"海洋葬"というのは、火葬した遺骨をさらに細かい遺灰にしてそれを海に散骨するという葬儀のスタイルで、「死後はお墓に入るより、自然に戻りたい」という故人の思いを叶える方法の1つとして最近よく行われるようになりました。
"海洋葬"を専門に執り行う業者の数も増え、家族が行う代わりに業者が散骨を代行したり、家族が散骨を行うための船をチャーターして葬儀に立ち合ったり、合同散骨を格安な料金で行ったり、中には遺灰を家族と一緒にハワイまで持って行き、ハワイの海に散骨するコースや、故人の好きだった沖縄の海に持って行って散骨するコースなど、故人と家族の両方を満足させるというキャッチフレーズのさまざまなプランも用意されています。
火葬
"火葬"とは遺体を火で焼いて処理する葬法で、火葬することを"荼毘に付す"という言い方をすることがありますが、"荼毘"とは火葬を意味する梵語で仏陀が火葬されたことにちなんでいると言われています。
日本では仏教伝来の影響を受けて約1300年前に火葬が始まったとされていますが、当時火葬されていたのは天皇家や貴族、僧侶といった一部の人たちだけで、庶民はほとんど土葬されていたようです。
明治政府は、仏教の葬法である火葬に神道派が反対したことから明治6年にはこの意見を受け入れて一旦は火葬禁止令を出したものの、仏教徒の激しい反発や土葬のための土地が不足していったことなどから2年後には火葬禁止令は解除され、1900年頃には火葬率が30%程度に、1950年には50%以上に、1960年には60%以上にというように火葬は近代化に伴ってどんどん浸透していき、現在ではほぼ100%に達しています。
火葬許可書
火葬には"火葬許可書"と"埋葬許可書"とが必要となります。
これは法律で定められているもので、葬儀の手続きなどであわただしい時ですがまず火葬許可申請書と死亡届けとを役所に提出し"火葬許可書"をもらわなければなりません。
火葬場ではこの"火葬許可書"が提出されて火葬が無事終わると、これに火葬の日時などを記入し、今度は"埋葬許可書"として遺族に返します。
これらの書類の準備はほとんど葬儀業者が代行してくれるようですが、"埋葬許可書"は納骨の際に必要となるものですので、受け取ったらなくさないように大切に保管しておく必要があります。
万一紛失した際には、火葬した斎場で発行する火葬証明書を付けて申請することによって再発行してもらうことも可能です。
還骨勤行
"還骨勤行(かんこつごんぎょう)"とは、火葬場から持って帰った遺骨を四十九日まで置かれる後飾りの祭壇に迎える際に行う儀式で、祭壇に遺骨を安置して僧侶による遺骨法要の読経や焼香が行われます。
(還骨勤行に続けて、初七日の法要が繰り上げて行われることもあります。)
この法要は宗派によって"安骨諷経(あんこつふぎん)"、"安位諷経(あんいふぎん)"などと呼ばれることもあり、火葬が終わると遺族と列席者は遺骨、位牌、遺影とともに還骨勤行が行われる会場へと向かいますが、最近では自宅ではなくて斎場で火葬後すぐに行ったり、略式で遺族や親族がレストランやホテルを利用して焼香を行うだけというケースも増えているようです。
忌明け
仏教では人が亡くなった日から四十九日までの間を中陰あるいは中有と言い、この期間は七日ごとに忌み日があって追善供養がなされます。
人は生きているうちに善行を積んでいると極楽に行くことができると昔からよく言われますが、この期間は死者が地獄に落ちるか極楽往生できるかを決めるために7日ごとに閻魔様の裁きが行われ、死者の魂はこの世とあの世をさまよっていると言われています。
そこで、極楽に行く手助けをするという目的で7日ごとに法要が営まれ7回目の四十九日には、忌み日が終わることからこの日を"忌明け"と言い僧侶や親族、故人の友人などを招いて盛大な法要が行われます。
中陰の期間を、死から次の生に生まれ変わるための準備期間で、故人の次の生の運命が決まるのがこの日だと言われることもあります。
忌中
"忌中"とは、人が亡くなってから忌明けまでの49日間を言います。
仏教では、この期間は亡くなった人がどこに落ち着いていいか分からずに生と死の間をさまよっているために、残された人達は一切の祝行事を慎み、死者が安らかな往生を遂げることができるようにという祈りをこめて、初七日、ニ七日、三七日、四七日、五七日、六七日、七七日と7日ごとに7.回、計49日間追善法要を営むべきであるとされていますが、最近ではニ七日~六七日法要を省略するケースが多いようです。
49日間を仏教では"中陰"とも言い、死をけがれたものと考えて忌み嫌う神道と仏教とが江戸時代に神仏習合によって一体化することによって"忌中"という言葉が生まれたと言われています。
危篤
医師が、病状に回復の見込みがなくて死が間近に迫っていると判断した状態を"危篤状態"と言います。
身内や特に親しかった友人など、最期に立ち会ってほしい人にはすぐに連絡をとる必要がありますが、相手が高齢者で病気療養中である場合には、ショックで病状を悪化させてしまうこともあるので注意が必要で、むしろ知らせない方が良いことも多いようです。
また相手が妊娠中の場合、ショックで流産を引き起こしたり、ホルモンバランスの崩れやすい産後の場合には自律神経に悪影響を及ぼして情緒不安定やうつになりやすいので、十分な配慮が必要です。
他にも、遠方の人の場合にも相手に迷惑がかからないか考慮したうえで知らせるかどうかの判断を下すことが大切です。
経帷子
"経帷子(きょうかたびら)"とは仏教で死者を葬る際に着せる白い着物のことで、"明衣(みょうえ)"、とか"寿衣(じゅい)"、"経衣(きょうえ)"、"浄衣"とも呼ばれています。
これは死者を僧の姿に似せるためもので、白木綿の生地に"南無阿弥陀仏"などといった経文を記すことによって、たとえ地獄に落ちたとしても曼羅尼の力で浄土に生まれることができるという説から生まれた風習であると言われています。
正式には"経帷子"を着せて上帯で結び、頭には三角の頭巾、手には手甲をはめて数珠と杖を持たせて、首にはひもの付いた六文銭入の頭陀袋をかけ、脚には脚絆を巻いて足袋と草履をはかせるというのが基本となっていますが、細かい部分は地域や宗派によって異なります。
供物
"供物(くもつ)"とは、宗教儀式において神仏や先祖、故人などの霊前に捧げるお供え物のことを言い、仏教では故人が好んでいた食べ物や果物、干菓子、お酒、線香、ろうそくなどで魚や肉などの生ものは避けなければならないことになっていますが、かつては食べ物に限らず衣服や寝具、薬、さらには土地や建物など僧侶の生活を支えるための日常品すべてのことを言っていたのだそうです。
一方神道では、鮮魚や干物などの海の幸と野菜や果物、玄米、うるち精米、餅などの山の幸に、塩やお酒、菓子類を備えますが、線香やろうそくを供える習慣はありません。
またキリスト教では、プロテスタントは生花のみが供えられますが、カトリックは何も供えません。
香典
葬儀で故人の霊前に供える金品は"香典"と言い、"香奠"、"香料"と言われることもあります。
香典の額は故人との間柄等によって決められますが、9をのぞいた奇数(2は例外)で、目上の人には少なめに、目下の人には多めに、親戚に対しては多めにというのが基本となっています。
また香典というのはあくまでも気持ちを表すものですし、地域によっても異なっているので一概には言えませんが、一般に隣近所の知人の場合は3千円~5千円、勤務先の同僚の場合は3千円~1万円、祖父母や親戚の場合は1万円~3万円、兄弟の場合は3万円~5万円、そして両親の場合は5万円から10万円というのが相場のようです。
そして、香典として包むお札は旧札を使うというのが常識となっていますので、新札の場合は縦に折り目を入れて使うようにします。
香典返し
葬儀でいただいた香典に対しては、法事を済ませてから1カ月以内に"香典返し"をするというのが一般的で、49日の忌明けの頃にお礼状を添えて送られることが多いようです。
香典返しの金額は、いただいた額の半分を品物で返す"半返し"というのをよく聞きますが、1/3でいいとも言われますし、香典を渡す場合とは反対に身内には少なめに、他人には多めにとも言われます。
また香典というのは、葬儀から忌明けの間にかかる多額の出費をまわりのものが手助けするということから始まった習慣であることから、一家の働き手がなくなったり、両親が亡くなって子供たちだけが残された場合には香典返しの必要はないとも言われていますが、そのような場合にもお礼状だけは出す必要があります。
告別式
"葬儀"と"告別式"とは混同されがちですが、"葬儀"が、亡くなった人を弔う仏教的な儀式で遺族を中心に行われるのに対して、"告別式"は故人と親しかった知人や友人などが故人とのお別れをするための儀式であると言うことができます。
"葬儀"の中でも特に、前夜から夜を通して最後の夜を故人と一緒に過ごす儀式を"通夜"あるいは"大夜(大いなる夜)"と言い葬儀には欠かせないものですが、最近では午後7時頃から初めて9時か10時には終わる"半通夜"というのが一般的なようです。
また葬儀と告別式とを分けずに行うことも多く、親族の焼香が終わって一般の人の焼香が始まる時点からが告別式となったり、逆に規模の大きなものになると、葬儀だけを身内で済ませて、別の日に知人や友人たちを招いて"お別れ会"などという形で告別式が行われることもあります。
心づけ
お世話になった人達に、感謝の気持ちを示すために渡す金銭や品物などを"心づけ"と言います。
額は地域によっても異なりますが、一般に代表には1万円~2万円、世話役には5千円~1万円、近所の人には2千円~3千円程度が相場となっています。
また葬儀では市営の火葬場や霊柩車の人には不要ですが、民間の場合には2千円~5千円程度渡すという人もいます。
遺族にとって、葬儀当日に心付けを渡すタイミングを気にするなどというのは精神的にも負担が大きいことから、最近では、相場に合わせて心付けを用意して各箇所に渡してくれるサービスを行っている葬儀業者も多いようです。
その場合、サービス料として葬儀料金に含まれているので葬儀業者に対して別途に遺族からの心付けを渡す必要はありません。
骨上げ
火葬が終わったという知らせがあったら、親族は骨上げ台の前に行って故人の遺骨を拾います。
この儀式を"骨上げ"と言い、遺族、親族、友人、知人というように故人と縁の深い人から順に二人一組になって竹箸で遺骨を一片ずつ拾って骨壷に納めますが、まず歯を拾い、次に足から順に拾って腕、腰、背中というように頭の方に向かって拾っていき、故人と最も関係が深い立場にある喪主が、最後に喉仏の骨を拾って遺骨の一番上に置くというのが一般的な方法とされています。
また箸は拾い終わったら次の人に手渡すことになっていて、この"箸渡し"は"橋渡し"に通じるもので、三途の川を無事にわたってほしいという気持ちを表すものだと言われています。
骨上げが終わったら、遺骨を納めた骨壷は白木の箱に納められて白い布に包まれ、喪主に手渡されます。
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さ行

斎場
"斎場"とは、現在では市町村や公的機関が運営する施設や民間の葬儀業者が運営する施設などで葬儀や告別式を行う会場のことを言いますが、本来は"祭りを行う場所"、"神仏を祀るために設けられた神聖な場所"という意味で、主に神道において使われていました。
一般に神道では、"死"というものを穢れとして忌み嫌う習慣があるために、神社という建物の中や敷地内で葬儀を行うということはなく、葬儀は死者の自宅や特別に設けられた会場を斎場として神主がそこに赴いて行われてきました。
やがて神仏習合が浸透し、仏教の葬儀も自宅葬から会場葬へと移行していくにつれて葬儀を執り行う会場のことを"斎場"と言うようになり、かつては斎場で葬儀式と火葬の両方が行われていたものが、葬儀式だけが行われるようになりました。
散骨
"散骨"とは、故人の遺体を火葬したあとの遺骨をお墓に納骨するのではなく、さらに細かい粉末状の遺灰にして海や山などにまく葬法のことを言います。
墓地の購入費用が高額であったり、お墓の維持や継承が困難で遺骨をどこに埋葬するかという点で遺族に迷惑をかけたくないということから、最近では生前から散骨を希望する人が増えてきたようです。
遺骨は墓地以外の場所に埋葬してはいけないことが法律で決められているのに対して、遺灰には特別な決まりごとはありませんが、自治体ごとの条例で、海であれば海岸から20km前後の沖合で漁業が行われている場所でないこと、川であれば地域住民に迷惑のかからない場所など散骨できる場所が限られていることが多いので確認してみる必要があります。
死装束
故人の遺体を納棺する際に着せる衣装のことを、"死装束"と言います。
"死装束"には経文を書いた経帷子という衣や天冠、上帯、手甲、脚絆、白の頭陀袋、足袋、草履が組み合わされていて、経帷子を左前に合わせて上帯を縦結びに締め、手足に手甲と脚絆をつけ足袋をはかせて草履をはかせます。
そして頭には天冠という白の三角布をつけ、首から六文銭の入った頭陀袋をかけて手には杖と数珠を持たせます。
これは中陰の四十九日間にする修行の旅の支度で、六文銭はその旅の途中にある三途の川の渡し賃なのだそうです。
(ただし、仏教でも浄土真宗の場合死者は四十九日の旅をするのではなく死後すぐに極楽浄土に行くとされているために死装束は着せません。)
最近ではこのような昔ながらの正式な死装束ではなく、故人の愛用していた服を着せることも多いようです。
死亡診断書
"死亡診断書"は死亡したという事実を証明するための書類で、医師によって死亡が確認された場合や、医師の診察後24時間以内に自宅で亡くなった場合に診察した医師によって発行されます。
遺族は"死亡診断書"を持って市町村役所に行き、死亡届を提出し、同時に火葬許可申請書を提出して火葬許可証を発行してもらいます。
これは火葬が終わると今度は、遺骨を埋葬する際に墓地の管理者に提出するための埋葬許可証になりますので無くさないように保管しておきます。
ちなみに"死亡診断書"1通が5千円~1万円程度かかりますが、死亡診断書は死亡届だけでなく故人の死亡保険金を請求する際にも必要となるので、あらかじめ必要な枚数を確認しておく必要があります。
収骨
火葬場で火葬が終わったという連絡をうけたら、控室で待っている遺族は写真と位牌とを持って遺骨のある火葬炉まで移動します。
遺族全員が集まったら火葬炉から遺骨が取り出され、専用の台の上に置かれます。
次に火葬場の職員の人が故人の骨に関して、どこの骨を拾ったらいいか、どのような要領で拾ったらいいのかなどを教えてくれるのでそれに従って行いますが、通常は二人ずつ大きい骨から拾い喪主が最も重要とされる故人の喉仏の骨を拾って、遺骨の一番上に置きます。
このようにして骨壷に故人の遺骨を納めることを"収骨"と言い、収骨が終わると骨壺は木箱に入れて白い風呂敷に包んで遺族に手渡されます。
最近では、収骨後すぐに"還骨勤行"とあわせて繰り上げ初七日法要を行うケースも多いようです。
精進落とし
かつては一週間から、場合によっては忌明けまでの四十九日間ずっと、遺族は精進料理で身を慎むという習慣がありましたが、最近では火葬場から遺骨を持ち帰って"還骨勤行"の儀式を終えると、僧侶や列席者、世話人などに感謝の意味を込めてすぐに"精進落とし"の宴が催されることが多くなりました。
この儀式から通常の食事に戻して肉や魚などを食べることができるようになるために、自宅に仕出し料理や寿司、酒、ビールなどが用意されたり、料亭に席が設けられることもあります。
また、慣習にうるさくない地域では精進落としの席を設けずに、僧侶に"お膳料"を手渡したり、他の人たちにはお酒やビールなどを持ち帰ってもらって"精進落とし"という儀式を簡略化するケースも増えているようです。
生前予約
散骨や法要、お墓のことなど自分の葬儀に関して生前に業者との契約を結んでおくことを"生前予約"と言います。
葬儀は自分が死んでから行われることもあって、通常は遺族の意思や慣習などが優先されがちです。
これに対して、「死んでからのことは遺族に任せる」という人が多いようですが、中には「お花は菊ではなくて○○を飾ってもらいたい」とか、「服は死装束ではなくて自分が一番好きだったあの服を着せてもらいたい」、「お墓には入りたくないので大好きだったあの海に散骨してほしい」などというような思いを抱いている人もいます。
そして、もし重い病気にかかって将来のすべてが意のままにならなくなったとしても、"生前予約"で最後に自分の意思を貫くことができる満足感によって、安らかな気持ちで命の終わりを迎えることができると考えられています。
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た行

荼毘
"荼毘"とは死者の遺体を焼いて弔う火葬のことを言い、現在でも火葬することを"荼毘に付す"と言われることがよくあります。
"火葬する"というと焼くという行為そのもののイメージが強くなってしまいますが、"荼毘に付す"という言葉で表現することによって、肉体が燃えてなくなるというよりも故人の魂が浄化されて煙とともに天に昇っていくという宗教的なイメージがより強くなってくるように思われます。
インドでは、高貴な人が亡くなった場合には火葬と決まっていてお釈迦様も火葬されていることから、日本では江戸時代から庶民の間にも浸透し、現在では死者のほぼ100%が火葬されていると言われています。
同じように仏教が伝わった中国では、儒教の影響で火葬は遺体を傷つける行為であるという考えが根強く、さらに国土が広いこともあって現在でも火葬率は全体の50%に満たないようです。
檀家
"檀家"とは、ある特定のお寺に布施を行って先祖供養をする儀式を独占的に執り行ってもらう取り決めを行っている家のことを言います。
これは江戸時代に始まったもので、幕府はキリスト教などの異教を締め出して宗教統制を行うために"寺請制度"を設け、自分が仏教の信徒でキリシタンではないことをお寺に証明してもらう寺受証文を受けることを人々に義務付けました。
これによって人々はいずれかのお寺を菩提寺として、その檀家となって寺の経営を支えるための組織の1部にならざるを得ないような状況となり、檀家制度が確立していきました。
地域によってはお寺にお墓や位牌所がある家を檀家と言い、なくても寺に布施を行って先祖供養をしてもらうなど特別なつながりを持つ人達を信徒というように区別しているところもあります。
弔問
訃報を受けた際に、かけつけて遺族にお悔やみの言葉を述べることを"弔問"と言います。
最近では通夜といっても夜を徹して行うのではなくて、夕方6時頃に始まって夜の9時か10時頃には終える"半通夜"というのが一般的になっていて、弔問客が帰ったあと遺族や近親者だけで翌日の葬儀まで故人に付き添うことが多くなっています。
そこで、通夜には他のすべてのことを後回しにしてでも出席するのが礼儀ですが、遠距離で時間がかかる場合などはうかがっても差し支えない時間を確認しておくようにしましょう。
通夜の会場では遺族にお悔やみの言葉を述べて焼香し、あいさつはあまり長くならない程度にして早めに切り上げるようにします。
また、お通夜の弔問の際は平服でも構いませんが、仏式の場合には数珠を忘れないようにしましょう。
通夜
"通夜"とは、死亡が確認されて葬儀まで夜を徹して故人に付き添う儀式のことを言います。
この習慣は、最後の別れを前にして少しでも長く故人の側に居たいという遺族の気持ちを考慮したり、実際に人間は心臓が停止しても細胞は24時間生きていることから、法律で死後24時間以内に火葬や土葬をすることが禁じられているために行われるようになったと言われています。
他にも、動物には人間とは比較できないほどすぐれた臭覚があるために、死体の臭いに感づいた野獣が寄ってきて夜の間に遺体を襲うのを防ぐためであったという言い伝えもあります。
かつては夜通し行われていましたが、最近では夕方の6時頃から始めて僧侶に読経を行ってもらい知人や友人、近所の人たちの弔問も夜の9時か10時頃までにして、それ以降は親族だけが故人に付き添う"半通夜"が一般的になっています。
通夜振るまい
故人をしのぶために集まってくれた弔問客をもてなすために通夜の席で出される食事のことを、"通夜振るまい"と言います。
通夜振るまいにはできるだけ多くの人に参加してもらった方が故人の供養になるとも言われていますので、勧められたら辞退しない方が良いと言われていますが、長居はタブーで遺族の精神的負担を少しでも少なくするために早めに切り上げるようにします。
最近ではこの宴に出席するのは親族やごく親しい友人だけで、一般の弔問客にはお菓子や砂糖、お茶などの詰め合わせや、サンドイッチやいなり寿司、お酒といったものを渡して持ち帰ってもらうケースが多くなっているようです。
帰り際には、もう一度霊前に焼香を行ってから喪主にあいさつをするのを忘れないようにしましょう。
友引
中国で起こった時刻を基準にした吉凶占いに、"六曜"があります。
これは、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の6種類の曜日で表されるもので、日本では江戸時代の終わりころに暦を通して一般の人々の間に広まり、明治時代に迷信であると政府に禁止されたこともありますが、それが逆に六曜の人気に拍車をかける結果となって第二次世界大戦後には日本国中に広まりました。
今でも、葬儀や引っ越しや結婚式などといった重要な日を決める際に気にする人が多いと言われています。
"友引"とは六曜日の1つで、この日は午前中、夕方、夜は吉で、正午は凶であるとされていますが、結婚式などの慶事には大安に次ぐ吉日とされています。
また"友を引く"ということから、その日は故人が友を引き寄せて一緒に冥土に連れて行ってしまうことを恐れて葬儀は避けられることが多いようです。
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は行

仏壇
昔はどこの家にも仏壇があり、いただきものは必ず仏壇に供えたり、毎日家族全員で手を合わせたりする習慣がありましたが、最近では核家族化が進んだことによって、仏壇のない家も増えてきました。
仏壇は、亡くなったご先祖様を祀るためのものと思われがちですが、実際にはお寺を象徴するもので最上段にはご本尊が祀られ、その1段下がったところにご先祖様が安置されています。
これに対してお墓にはご本尊は祀られることなくご先祖様だけが安置されることから、お墓がご先祖様の家で、仏壇は仏様の家であるとも言われます。
仏壇には金仏壇、唐木仏壇、家具調仏壇などがあり、最近では洋室、和室のいずれにも違和感なくなじむ家具調仏壇の人気が高まっているようです。
分骨
"分骨"とは、故人の遺骨の一部をお墓以外の場所に分けて納骨することを言います。
"分骨"に関しては法律で規制されたりしていないために、遺族が自由に分骨を行って自宅で保管したりすることも可能ですが、分骨したものをさらに新たなお墓や納骨堂に埋葬する際には分骨証明書あるいは火葬証明書が必要となります。
また分骨を行うと魂が分裂して故人が成仏できないという説もありますが、中陰ののちに故人は浄土で仏様になると言われているように49日を過ぎればすでに成仏していることから、これは根拠のない迷信であると言われています。
仏教の思想の中にもそのような説はなく、実際にお釈迦様の骨も世界中に分骨されていますし、お墓とは別に各宗派の総本山に納骨するということも昔からよく行われています。
プレニード
"プレニード"とは、日本語で"生前予約"、"生前契約"と訳されています。
このシステムの発祥地であるアメリカでは、本人や家族が生前に「葬儀はどのように行うか」、「費用はいくらくらいで行うか」、「支払い方法はどのようにするか」などを決め、代理店を通じて特定の保険会社に葬儀料を支払って契約を済ませておくプレニード葬儀が普及していて、葬儀の約15%はこの方法で行われていると言われています。
というのも、アメリカには日本のように"香典"という習慣がないために、通常であれば葬儀費用はすべて遺族の負担になってしまいます。
そこで、遺族に経済的負担をかけたくないという思いを反映させることのできるこのようなシステムが考案されたようで、"生前契約"の場合は"生前予約"よりもかなり詳細な部分まで決められます。
菩提寺
江戸時代には、キリスト教を排斥して民衆を支配するために"檀家制度"が設けられました。
これは、先祖供養のすべてをそのお寺に独占的に執り行ってもらうということを条件に、キリシタンではないということを証明する"寺請証文"を発行してもらうために、お寺と民衆との間に結ばれた寺檀関係というものの上に成り立っているもので、自分のお寺に所属して先祖供養の代償として金品などを寄進する家を"檀家"と言い、檀家から見た場合に布施を行って先祖供養をしてもらうお寺を"菩提寺"と言います。
菩提寺に先祖の墓や位牌がある家を、檀家と言い、ないけれどもその宗派の教えと儀礼とを信じてお寺に所属している家を信徒と呼んで区別しているところもあります。
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ま行

枕飾り
"枕飾り"とは、亡くなった人を自宅に連れて帰って北向きに寝かせた後で枕元に置く台のことで、小さな机のようなものに白い布をかけてその上にお供え物を置きます。
宗派によって置くものは異なりますが、仏式では1本のろうそくを燭台に立てて、しきみの枝や菊などを活けた花瓶、香炉、鈴を置き、とがずに炊いた1合のご飯を1粒残さず故人の愛用した茶碗に盛りつけて故人の愛用していたお箸を真ん中に立て、上新粉で作った枕団子や湯飲み一杯のお水を供えます。
枕飾りを整えたら、"枕づとめ"といって菩提寺の僧侶にお経をあげてもらう儀式を行います。
ちなみに神式ではお米や塩、お酒を供えたり、キリスト教では台の上に生花や聖書、十字架を置いてろうそくの火を絶やさないようにする習慣があります。
末期の水
家族が亡くなった人の口元をうるおす際に使われるお水を"末期の水"と言い、このお水を新しい筆や脱脂綿を巻いたお箸に含ませて故人の唇をうるおすことを、"末期の水をとる"とか"死に水"をとると言います。
この儀式は、亡くなる前に口の渇きを訴えていたお釈迦様にお水を捧げることで安らかに入滅されたという言い伝えから、死者が死の間際に渇きに苦しまないで安らかな気持ちであの世に旅立つことができるようにという願いを込めて行われるようになったと言われています。
また、遺族との最後の別れの儀式としてかつては亡くなる間際に行われていましたが、最近では亡くなったあとで行われるのが一般的なようで、最初に喪主が行い血縁の近い順に親族も参加します。
守り刀
葬儀において使われる"守り刀"というのは、武士がもっているような長い刀や脇差ではなくて"短刀"で、遺体に掛けられた布団の胸の上や枕元に歯先を遺体の顔の方に向けないようにして置かれます。
これは、遺体に悪霊が寄りついてこないように守るための魔除けとして使われているもので、昔の人たちは遺体を腐らせているのが細菌であるという知識はなく、すべて悪霊の仕業だと信じていました。
実際には短刀の代わりに農作業で使っている鎌が使われ、葬儀後にはそれがお墓の魔除けとして使われることも多かったようです。
現在ではドライアイスなどといった腐敗を防ぐためのものが用意されますが、故人を悪霊から守るお守りとして形式的に置かれることも多いようです。
密葬
"密葬"とは、故人の家族や親族などごく近い人達だけが集まって行う葬儀のことを言います。
最近の葬儀は家族だけで小規模に行われることが多いことから、後で本葬を行う予定がある場合は"密葬"と呼び、本葬が行われない場合は"家族葬"と呼ばれて区別されることもあります。
高度成長期までの日本の家族形態と言えば、両親に長男夫婦、子供という3世代同居が一般的で、お葬式があるといえば近所の人たちが寄り集まって手伝うという習慣があり、費用も100万円~300万円位かかるのは当たり前のように思われていましたが、高度成長期以降には親と同居しない核家族が増えて近隣同士の付き合いも希薄になったことや、経済的事情から規模も縮小化し、10万円台で行われる密葬も登場するようになりました。
無宗教葬
葬儀は宗教によって僧侶が読経を行う仏式葬儀、牧師が執り行うキリスト教葬儀、斎主と呼ばれる神職が執り行う神式葬儀などがありますが、これらの葬儀のように特定の宗教儀礼によらない葬儀もあります。
その1つが宗教関係の人を招かずに自由な形で行う"無宗教葬"で、"お別れ会"とか"偲ぶ会"などという名称で祭壇には花と遺影を飾って音楽を流したり、献花を行ったりします。
これらは会場としてホテルやレストランが使われることが多いのですが、読経や焼香だけでなく故人の遺骨を持ち込むこともできないことが多いために、パーティー形式で参列者も平服を着用して行われることが多いようです。
ただ公営墓地などに納骨する場合は問題ありませんが、お寺にある先祖代々のお墓に納骨する場合、無宗教葬を行うと受け入れてもらえないこともあるので気を付けなければなりません。
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や行

湯灌
葬儀において、故人の遺体を棺に納める前に入浴させて洗うことを"湯灌"と言います。
この世に生まれたばかりの赤ちゃんを、産湯につけてきれいにしてから迎えるのが生の儀式であるのに対して、死んであの世に旅立つ人をお湯につけて洗うのは死者の生前のけがれを洗い清め、生に対する煩悩を洗い流してすっかりきれいにして安らかな気持ちで来世に生まれ変わってもらうための儀式であるとも言われています。
"湯灌"では、まずたらいに水をはってそこにお湯を足してぬるま湯にしてから故人の身体を入れ、湯灌師と言われる専門の人が洗髪や洗顔、整髪を行い、さらに男性の場合はひげをそって女性には死化粧を施して爪を切ったり、着付けを行ったりしますが湯灌師まかせにするのではなく家族全員で参加するようにします。
夜伽
葬儀における"夜伽(よとぎ)"とは、故人の霊を守り慰めるために通夜において寝ないで夜通し故人に付き添うことを言います。
また地域によっては親が亡くなった場合には子供が、夫が亡くなった場合には妻が......などというように、故人に最も近い人が故人と同じ布団の中で一晩寄り添って寝ることを言うこともあります。
ただ、年配の方の場合は精神的疲労に肉体的疲労が重なって体調をこわしやすくなるので、実際には親族の中でも若い人が中心となって交替で行われることが多いようです。
通夜から葬儀、告別式が終わるまでろうそくと線香は切らしてはいけないことになっていますが、火災の心配もあることから、最近では電気式のろうそくや7~8時間で消える巻線香がよく使われます。
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ら行

臨終
人が死ぬ直前には、循環系不全や肝不全、胃不全、呼吸障害などが現れて体のさまざまな機能が徐々に失調をきたしたり停止したりします。
それと並行して脈が弱くなり血圧が下降し、眼球が落ち込んだり、皮膚の色が土色になって死相が現れたり、喉に粘液がたまってゼーゼー音がするようになったりして次第に意識もなくなっていきます。
このような状態を"死戦期"と言います。
"臨終"とは"臨命終時(りんみょうしゅうじ)"の略で、死戦期のことを言います。
医師が「ご臨終です」と言うと、すべてがピタリと停止して死を迎えたようなイメージがありますが、命の終わりを迎えつつある状態を言っているのであって命が完全に終わった状態とは少し異なります。
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